沢搬出訓練報告       救助隊事務局

この2年 沢搬出訓練は、兵庫の三谷(みだに)渓谷で行いましたが、今年は今まで実施してきた明王谷に戻して開催しました。
よく知っている沢で行ったためか、過去最高の99名の参加をえて、盛大に開催しました。
しかし、盛大に沢にこんな人数が入っていいのかな?という疑問もあり、訓練の内容についても、ちょっと考えさせられる反省点も
多かった訓練でした。

日時 :2003年7月6日(日曜日)
場所 :比良 明王谷周辺
参加者:99人(過去最高) 
登山学校で54名 一般で45名(大阪27名 京都15名 兵庫12名 滋賀1名)

概要 : 一般隊は、2つに分かれた。A隊(吉松隊長) B隊(青木隆隊長)
     登山学校隊は、 初級隊(川原校長) 中級隊(野崎隊長)である。
・登山学校隊は午前中はキャンプ場で基本的な搬出訓練を行い、午後沢で訓練を行った。
・一般隊は、まず始めに、傷病模擬キットで、骨折の処置訓練を行い,今立さんより、
救急指導を実施。その後、2隊に別れ、それぞれがけが人を梱包して、沢を搬出した。

反省点: 
・まず始めに、気がついた点だが、ザイル担架が編めるひとが少ない。
・2隊同時に実施したため、前の隊の回収班が、次のフィックスロープまで回収し、次の隊が進めない状況が出た。
A,B隊との間や、工作と搬出の意思疎通ができていない。
・チロリアンブリッジの張り方・使い方を十分に理解していなかった。
以上は、訓練不足であると断言できるが、レベルに差があり、クラス分けをするとか、
事前に基礎訓練をして沢に入るべきであり、運営側の問題であったといえる。
次回岩搬出には同様のことが起きないようにレベル分け(訓練か講習か、習得度は?)、
各自の任務分担を明確にする必要がある。
また、前夜泊のスペースがなかったため、登山学校の協力をえて、前夜の宿泊場所を分散した。
林道上部や、他にもキャンプ場を探す必要を感じた。

なお、兵庫・京都から、大勢の方が大阪の訓練にも参加してくれる様になったことは、
ここ数年定期的に、岳連との合同救助訓練を実施してきた成果ではないかと、うれしく感じた。

 


 次回は、9月28日(雪彦)です。皆さんの参加をお待ちしております。以上

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