2016年4月3日 近畿ブロック搬出技術講習会 岩・尾根の部 |
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コース別 |
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大阪 |
京都 |
兵庫 |
奈良 |
計 |
男 |
女 |
スタッフ |
担当 |
尾根1班 |
24名 |
24 |
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|
24 |
18 |
6 |
3 |
大阪 |
尾根2班 |
14名 |
6 |
3 |
3 |
2 |
14 |
7 |
7 |
3 |
大阪 |
尾根3班 |
15名 |
6 |
1 |
6 |
1 |
14 |
13 |
2 |
6 |
京都 |
岩1班 |
25名 |
|
2 |
22 |
2 |
26 |
15 |
10 |
8 |
兵庫 |
岩2班 |
12名 |
3 |
1 |
6 |
2 |
12 |
7 |
5 |
4 |
大阪 |
セルフ1班 |
7名 |
2 |
|
5 |
|
7 |
4 |
3 |
4 |
大阪 |
|
|
41 |
7 |
42 |
7 |
97 |
|
|
28 |
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97 |
64 |
33 |
28 |
125 |
2016年近畿ブロック搬出講習会(岩・尾根コース)報告集
2016年4月3日(日) 鎌倉峡にて
1.近畿ブロック搬出講習会「岩初級」班報告
兵庫労山救助隊 渕上 勝之
(参加者)25名
経験者 8名(2班) 初心者 17名(2班) スタッフ8名(兵庫労山救助隊運営委員)
25名をレスキュー講習経験者2班と未経験者2班にわけ、それぞれの班に講師・スタッフを配置しヤグラ横2班と奥の「ローソク岩」取付に2班で講習を開始する。
【講習内容】
・ ロープの結合
・ 各フリクションヒッチの特徴と使用方法
・ ムンターヒッチの仮固定(ツーハーフヒッチでの仮固定)
・ 支点の構築(流動分散と固定分散の使い分け)
・ 1/3システムでの引上げ
・ 懸垂下降中の登り返し
・ リード墜落時のビレイヤーの脱出法
4班に分け少人数での講習だったので一人ひとりにある程度時間をかけてやることができた。参加者は普段からクライミングをしているせいかハーネスと結ぶフィギアエイトノットはきれいに結んでいた。
レスキューシステムも理解できたと思うが実際やるとうまくいかない人もあった。受講生からは毎年参加したいと言いう積極的な感想を聞くこともできた。
一週間前にアンカーを設置し、場所を確認していて良かった。百丈岩はクライミング人気とアクセスの良さから講習会参加者も増えることが予想される。地元である大阪と兵庫で本格的に整備すれば講習会はもとよりマルチゲレンデとしても活用できる岩場になると思う。
2.4/3(日)近畿ブロック搬出講習会 岩搬出(経験者)
スタッフ:松本(メイン講師)、川田、野崎、村中(4名)
受講者数:12名
講習場所:百丈岩西壁ルンゼ
訓練想定:岩場下部テラスにいる要救助者を複数のパーティーが協力して引き上げる
講習内容:1/6引き上げシステム(1/3システムをV字にし2本のロープで引き揚げ)による搬出
搬出講習手順
・ルンゼ上部に支点(確保点)を3点設置する
・中央の支点にメインロープを設置し救助者が、要救助者のもとへ懸垂下降(補助2名も下降)
・救助者はザックを使用して要救助者を背負う
・メインロープをルンゼ上部で確保 要救助者及び救助者にバックアップロープとして連結
・メインロープの左右それぞれの支点に引き上げ用ロープをV字型に配置。
・要救助者及び救助者に流動方式でスリングを接続しV字に配置したロープを接続。
・各V字配置ロープを1/3引き上げシステムにする
・メインロープ確保担当が指示を出しながら、要救助者をV字ロープで引き上げ。
・V字角度が60度以上になる前にV字での引き上げを停止 センターロープでの引き上げに移行する。
・1/3引き上げの使用器具 マイクロトラクション、ダック、プーリー、ハンドルグリップ付きアッセンダー
上記を3班(下降班、左引き上げ班、右引き上げ班)に分けて各班の役割をローテーションで交代する。
感想
・山歩渓山岳会(兵庫)小野様
5年ぶりに参加した。忘れていたことが多かったが思い出すきっかけが出来てよかった。
・甲山勤労者山岳会(兵庫)粕谷様
初めての参加で多くの事を学べました。
泉州勤労者山岳会(大阪)日高様
新しい器具を使う事が出来て勉強になった。役割をローテーションした事でいろいろ学べて良かった。
・メラピーク神戸(兵庫)長谷川様
今回初めての参加でした。今後も継続して参加し勉強をしたい。
・甲山勤労者山岳会(兵庫)中谷様
以前に参加したが8割くらい忘れていた。今回は1/3引き上げシステムが勉強になった。
・甲山勤労者山岳会(兵庫)大野様
前に参加したが、忘れていることが多かった。救助する方もされる方も大変なので、これからも事故の無いよう注意してクライミングしていきたい。
・泉州勤労者山岳会(大阪)鈴木様
1/3引き上げシステムがようやく理解できた。参加してよかった
・きたろうハイキングクラブ(大阪)高山様
5年ぶりの参加。使ったことが無い新しい器具に戸惑いがあったが、勉強になった。
・奈良勤労者山岳会(奈良)松原様
初めて見聞きする事が多かった。これからも事故なくクライミング続けていきたい。
・奈良勤労者山岳会(奈良)信岡様
非常に勉強になった。身に付くまで何年間かは訓練続けていきたい。
・神戸勤労者山岳会(兵庫)保木本様
大変勉強になりました。今後も続けていきたい。
(発表順) 記録:松本
3.コース班名 尾根搬出(1班)
講師 滝上講師 参加者計 27名
・ロープワークは練習していたものの、現場で即座に使う事が出来なかった。繰り返しの練習が必要だと思った。
・搬出する側にも大きなリスクがある事がわかり大変勉強になった。
・机上と現場の違いを痛感した。まずケガをしないようにする事が大切だと改めて感じた。
・フィックスロープをはる際にクローブヒッチが左右どちらからでもスムーズに出来ないといけないと思った。
・一度の訓練では理解、習得は難しく訓練の機会があればまた参加したいと思う。
記録 久松
4.尾根2班 参加者計 17名
5.尾根3班 参加者計 21名
6.<セルフレスキューコース> 参加者計 11名
・伊藤(山歩渓) 登り返しがぎこちなかった。もう少しスムーズにやれるように自主練習をしたい。反復練習が大事だと思った。
・岸岡(神戸クライマーズクラブ) セルフレスキューに参加するのは初めてだったが、いろいろ経験出来てよかった。
・ナカジマ(高槻) 他人のを見て指摘できても、いざ自分ですると間違える
・森浜(OWCC) 忘れていることもあるので、反復練習が必要
・能勢(神戸クライマーズクラブ) 以前やったことがあるが、ほぼ忘れていた。近いうちに復習して、忘れないうちに身に着くようにしたい。
・瀬畠(OWCC) 練習しないと忘れる。機会を見つけて練習したい
・三宅(高槻) 忘れていたことを思い出した。これからも頑張りたい。
・河野(豊中) デバイスがすばらしくなって知識や工夫ができなくなっている。ロープが張れればどこでも練習できるので頑張って
・葛川(アイマ) システムについて理解して反復練習を行っていくこと。定期的に搬出訓練を行っているので、また参加してください。