大阪労山救助隊結成の趣旨
私たちは、登山とは、勤労者のたくましい身体と心をつちかい、生活文化を
豊かにすると同時に、毎日の労働や騒音、公害のなかで生きる私たちにとって、
なくてはならない”人間性”をとりもどす必要な行為と考えています。
私たちは、明日の社会を築くかけがえのない人材を、むざむざと山で失って
きたことは残念でなりません。まして本人の家族をはじめ、関係者の悲しみは、
言葉には言い尽くせるものではありません。遭難の現場に出会うたびに、人間
として、仲間として胸をつぶされる思いを味わってきました。
遭難は、絶対に起こしてはならないものですが、100%防ぐことは不可能
なことです。一件でも少なくとの思いを込め、このたび私たちは、微力ながら
も山岳救助隊を結成することになりました。
救助活動を重点に、遭難予防の活動を活発に行っていきたいと考えております。
”仲間の事故は仲間の手で”を合言葉に努力する決意です。
山を愛する皆さんの深いご理解と暖かいご支援を得て、趣旨を全うしたいと
思います。
1975.8.31
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